デフレ経済学 deflation Economic Science 2003 5 13

 今、日本の銀行の窓口では、国債を販売しています。
たとえば、長期の財産運用に長期利付国債があります。
期間は、10年、20年、30年で、
申し込み単位は、額面5万円とあります。
 ここで問題です。
期間が30年の国債で、5万円購入したとします。
そして、今後、30年間、デフレが続いたとします。
この場合、損得勘定はどうなるでしょうか。
国債の発行者はどうなるか。
国債の購入者はどうなるか。
 もちろん、相場変動による債券価格の下落はないとします。
答えがでましたら、次に、
今度は、長期金利が急上昇した場合のシナリオを検討しましょう。

さて、まじめにデフレ対策をやらない理由は何でしょうか。

 株価対策について、いろいろな提言がなされています。
しかし、すぐにやるとなると、いろいろな手続きがあり、すぐ着手という訳にはいかないでしょう。
しかし、首相が株価対策のために、あらゆる手段を取ると宣言すれば、
株を売りにくくなり、買い戻しが入ります。
公約として宣言するだけです。
これで、株式市場のムードは変わります。
 しかし、心配なことがあります。
これで、うっかり長期金利が上昇してしまう可能性があります。
長期金利の上昇で困る人たちがいるかもしれません。